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  • No : 651
  • 公開日時 : 2023/08/28 22:00
  • 更新日時 : 2024/09/12 09:00
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厚生年金(および厚生年金基金)の金額が正しく計算されないので、対処方法を知りたい。

回答

※ご注意点

・本FAQで使用している画像の設定内容は一例です。あらかじめご了承ください。
・計算結果に誤りがある場合、計算結果が空欄になる場合、いずれも以下の手順で対応してください。

厚生年金(および厚生年金基金)の金額が正しく計算されない場合の対処方法は、以下のとおりです。1~3を順に確認してください。
 

1.会社の基本情報が正しく設定されているか確認する

「会社データ管理」>(有料版の場合は[編集・削除]>)基本情報設定の画面で[編集]>下記の「▼確認事項」を参照し、設定を確認してください。

▼確認事項

・「社会保険」>「厚生年金」・・・「保険料率」の値、ならびに「端数処理」の設定を確認してください。料率の値が空欄、もしくは値に誤りがある場合は、こちらの手順で最新の料率を登録してください。

・(厚生年金基金に加入している場合のみ)「社会保険」>「厚生年金基金」・・・下記の3項目に正しい値が登録されているか確認してください。

基金免除保険料率
基金独自給付加算率(従業員負担分)
基金独自給付加算定額(従業員負担分)



・(賞与明細で厚生年金保険料が正しく計算されない場合のみ)各支給項目に対する「健保対象」の設定を確認してください。
チェックあり:厚生年金保険料を自動計算する際、その支給項目が計算の基礎に含まれます。
チェックなし:厚生年金保険料を自動計算する際、その支給項目は計算の基礎から除外されます。


上記の設定に誤りがある場合は訂正したうえで、画面右上の[登録]>[OK]の操作をしてください。この操作をしないと編集したデータが登録されません。
 

2.従業員データが正しく設定されているか確認する

「従業員データメニュー」>「従業員データ入力」>該当の従業員を[選択]>[編集]>画面をスクロールして「社会保険」の欄を表示する>下記の「▼確認事項」を参照し、設定を確認してください。

▼確認事項

・「社会保険」>「厚生年金」>「加入区分」・・・「加入」に設定しているか確認してください。
※「非加入」とした場合は、厚生年金は自動計算されません。

・「社会保険」>「厚生年金」>「標準報酬月額」・・・プルダウンの選択肢から正しい等級および標準報酬月額を選択しているか確認してください。
※「未設定」と表示されている場合は正しく設定できていませんので、プルダウンから適切な等級を選択してください。

・(厚生年金基金に加入している場合のみ)「社会保険」>「厚生年金基金」>「加入区分」・・・「加入」に設定しているか確認してください。
※「非加入」とした場合は、厚生年金基金の金額は自動計算されません。



上記の設定に誤りがある場合は訂正したうえで、画面右上の[登録]>[OK]の操作をしてください。この操作をしないと編集したデータが登録されません。なお、正しく計算されない従業員すべての画面で、同様に確認と編集をしてください。
 

3.給与(賞与)明細入力画面で厚生年金が正しく計算されるか確認する

下記は給与明細を例に記載しています。賞与の場合は、「給与」を「賞与」に読み替えてください。

「給与メニュー」>「給与明細入力」>該当の従業員を表示>[編集]>[再計算]>[OK]>「厚生年金」の欄に自動計算された金額が反映されていることを確認する>[登録]>[OK]
 

▼ご注意点
・1と2について正しく設定していても、給与(賞与)明細入力画面の「厚生年金」の欄で「□ 手入力」にチェックを付けている場合は、自動計算されません。チェックを外したうえで[再計算]>[OK]の操作をすることで、自動計算されます。

・上記の手順で操作しても、厚生年金が正常に計算されない場合は、手順1からやり直してください。なお、いずれの手順においても、データの編集後に画面上の[登録]>[OK]の操作をせずに画面を終了すると、編集後の内容が登録されず、給与(賞与)明細においても正常に計算されないままとなりますので十分に注意してください。

・賞与の厚生年金保険料の計算式は、以下のとおりです。
「標準賞与額(=賞与額合計から1,000円未満を切り捨てた額※)」×厚生年金保険料率÷2
※厚生年金における標準賞与額の上限は150万円です。超えた場合は標準賞与額を150万円として計算します。
参考)日本年金機構|賞与の範囲 標準賞与額の決め方

・厚生年金基金に加入している場合、厚生年金基金の金額は厚生年金の金額に上乗せして「厚生年金」の欄に表示されます。厚生年金基金の金額だけを単体で給与(賞与)明細に表示することはできません。なお、この場合の計算式については、下記を参照してください。

▼厚生年金基金に加入している場合の、厚生年金の計算式
「標準報酬月額 × 保険料率(※1)+基金独自給付加算定額(従業員負担分)」

(※1)保険料率={(厚生年金の保険料率-基金免除保険料率)÷2}+基金独自給付加算率(従業員負担分)

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